仏様の教えは、悪いことをしない、みんなのために善いことをするということです。この「みんなのために」という教えをさらに進めると、「生死」という分け方すらせずに相手のためを思う行い、いわゆる「供養」というお手伝いの行いに至ります。仏様に供養し、生者に供養し、亡者にも供養することは分け隔てをしないことですから、心を清らかにすることにもなります。もちろん名誉や見返りなど求めることもありません。
また仏様の教えは、生死の別なく共通して学ぶべきことなのです。皆様のご先祖様は仏様のお弟子となられた方です。供養という皆様のお手伝いを受けて、つまりは生死の壁を越えて、他者のためにも仏様の教えを伝えるという、尊い善行を実行なさるのです。また皆様はご先祖様と一緒の行持を通じ、自他共の大事さを学び、見返りを求めぬ清らかで正しい生き方を実行しているのです。
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