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瑞川寺について

梵鐘銘文

梵鐘銘文は鐘の由来や、その鋳造当時の社会や寺院の様子を知る貴重な資料です。

古梵鐘銘文(pdf画像、8.26kb)

延宝 6 年に古川の檢斷職日野氏が中心となり、当時の古川の南町、三日町、七日町、十日町、北町の 5 ヶ町と、新堀、中里、宮袋の 3 ヶ村の人々が、その檀施を行い奉納した様子が読み取れます。またお寺の鐘は、佛の限りない教えを一切衆生へと伝える行道器と唱われ、さらには瑞川寺は、伊達藩領内に於いて仙台市の輪王寺、石巻市の統禪寺、同じく仙台市の松音寺につづく系譜の寺院であり、瑞川寺の世代に名を残していない祖印雲悦和尚が現住(おそらく兼務住職)の時に奉納されたとあります。
なお、この旧鍾は太平洋戦争の末期、兵器製造の金属徴発に応じて、その姿を消しました。この銘文は供出直前に採った拓本から転記したものです。

新梵鐘銘文(pdf画像、5.9kb)

平成 2 年鋳造、平成 3 年に鐘供養の撞初をした現梵鐘の銘文です。撰文及び染筆は大本山永平寺 78 世宮崎奕保大禅師様により、札幌中央寺に住職されていた時分に成ったものです。旧梵鐘が検断職日野氏と当時の人々によって奉納されたことから説き起こし、未曽有の国難とも言うべき太平洋戦争にいたる状況の中に、仏の法器が戦いの兵器の材料として利用された悲しみを淡々と記しております。そして梵鐘を欠いていた寺に再び仏音が蘇り、その音に乗じて諸仏の導きと、諸天の援けによる衆生済度の願いをうたいあげております。

曹洞宗 曹源山

瑞川寺

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