寂滅の済い
―涅槃会　色身の生滅と法身の不滅―　（三版）

祇園精舎の鐘の声　 諸行無常の響あり　 仏陀の説かれし正法は　 例外なしの無常なり　 生者必滅会者定離　 愛別離苦に涙する　 条件ととのい存在す　 単独存立ひとつ無し　 それを無我とぞ習うなり　 縁を遺して苦を脱す　 難値の法灯滅せざる　 得度の因縁成し得たり　 寂滅為楽肯わん　 同時成道済い有り　 衆生は無明で生まるとも　 必定仏道成し遂げん

絶対の平等　永遠の平和　滅除煩悩焔　完全な自由　皆共成仏道

仏心を頂く
―涅槃団子　あたま病みの薬―　（三版）

仏の供養に花より団子　 涅槃の名残を供うべし　 悟りの教えに智慧学ぶ　 教えの心は慈悲ならん　 仏も昔は人なりき　 無明を払いて大悟せり　 縁起を観じて転法輪　 未成の衆生を導けり　 諸法の実相信ずべし　 貴き人身修めて証す　 今生未だ過ぎぬうち　 惑病癒す薬を服し　 是非得失の夢醒ます　 仏の遺教頂かん

如来は已成の仏　衆生は未成の仏　信によりて能入す　見仏聞法出家得道